19/06/10
「2019年5月20日に SI 基本単位の変更」そんなネットの記事をみて、これは大事ではないかと思いました。この変更には、秒(s)・メートル(m)・キログラ(kg)・アンペア(A)・ケルビン(K)・モル(mol)・カンデラ(cd)が含まれるとのこと。工業分野を専門にしている通訳・翻訳者としては、見逃すことのできない情報です。学生時代に学んだ物理を基礎にしたこれまでの積み重ねは、どうなんるんでしょうか?またゼロからの勉強が必要?以下がキログラムを例にした変更の内容です。
変更前:「キログラムは質量の単位であり、国際キログラム原器の質量に等しい。」*
変更後:「キログラム(kg)は質量の単位である。その大きさは、単位s−1·m2·kg(J·sに等しい)による表現で、プランク定数hの数値を 6.62607015×10−34 と定めることによって設定される。」*
平たく解釈すると、これまで標準サンプルで定義していたものを物理定数で定義するとのこと。キログラムが定義するものではなく、キログラムを定義するものが変わるだけでした。私のお仕事の分野(これらの単位を運用する立場)では全く影響のない中身でした。それよりもこの SI 変更内容を調べていて重要情報を発見!正しいキログラムの書き方です。
正しい:「Kg」
誤り:「kg」
キロは小文字で「k」と表記することと決まっているそうです。その理由が熱力学単位であるケルビン「K」と区別するためだそうです。納得です。単位定義の変更内容を調べていたところで、思いがけない着地点でした。
eic では皆様からのご依頼をお待ちしております。現場プロジェクト発生に伴い現場コーディネート・通訳者が必要となった場合は、必要な期間だけご依頼ください。使い勝手のいい通訳者を目指しています。お客様のプロジェクトの成功が、当方の行動目標です。
*引用;ウィキペディア「https://ja.wikipedia.org/wiki/新しいSIの定義」より