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お知らせ・雑談

17/11/05

コミュニケーションその4「怒ること」-非言語コミュニケーションー

Kashgar, China

Kashgar, China

ある日、事務所の中でこんな会話がありました。「あのマネージャー怖いよね、いかついよね」「資料を人にぶちまけてるの見たことありますよ」「こういう人を見るといかに理性を保つことが大事かわかるよね」 みなさんはどんな様子から怒りを感じるのでしょうか? 大きな声を出す・怖い顔をする・物を投げる・威圧的な態度をとる・などでしょう。

このように言葉以外で受け取るメッセージを「非言語メッセージ」といい、言葉そのものが指す内容を「言語メッセージ」と呼びます。コミュニケーションの意図に立ち返ります。「自分の意思を正確に伝えて相手の意思を正確に受け取る。」これがコミュニケーションの意図とするならば、このマネージャーさんのコミュニケーション手段の有効性はどうでしょうか? もしこの管理者さんの意図が「相手を怖がらせる」「怒っている事を知らせる」であれば適切でしょう。「相手に過ちを理解させる」「不満の内容を伝える」であれば決して効果的とは言えないかもしれません。

非言語メッセージは言語メッセージよりも相手により強い印象を与えます。 時には非言語メッセージと言語メッセージに矛盾がある場合には、非言語からの情報を信用してしまいます。 怒った態度で「怒ってない!」と言われても怒っていると判断してしまいますよね。

怒られている人は、自分が怒られていることばかりに気を取られ言葉で伝えられているメッセージに集中できなくなってしまいます。
聞き手が常に冷静で怒っている態度(非言語メッセージ)をすべてフィルターして、言葉の内容だけを汲み取ることができれば大丈夫でしょう。上司に怒られているときにどれだけの人が冷静でいられるでしょうか?

理屈は抜きにして、職場で怒ることには利点が少なそうですね。